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「技と心」 昨今では、当たり前のことをしていれば喜ばれる時代です。 「現場へ早く行くよう心がける」 「挨拶をきっちりとする」「ありがとうございますとお礼を言う」。 このような当たり前のことをしているだけで、「良い若者たちだ」と褒めて下さるということは、何処かおかしくなってきているのではないでしょうか。 ![]() 昭和51年に『甍技塾』を開塾して以来、百数十名の塾生と生活をともにしてきましたが、とくに気になっていますことは「教えてもらっていないことは解らなくて当たり前」という「マニュアル型」が多くなっていることです。 仕事の上では「教わっていないことは出来ない」でもよいのですが、日常生活でもこのような考えでは、共同生活は成り立ちません。 わからないところでは何をしていてもよいという姿勢を修正するには、ともに寝起きを同じにして最低2年はかかります。 そして、そのような姿勢が修正されていくとともに、技能に伸びが見られるようになります。 これが昨今では禁止されている徒弟制度の長所であり、師匠と弟子の関係の中での教育だと考えています。 職業訓練校の先生と生徒の関係では、技能・技術は指導できても、日常生活の心までは指導できません。 学校教育と家庭教育とを合わせた指導のできるところが必要であるということでしょう。 ![]() 甍技塾 塾生会 これからは「マニュアル型よりも思考型の人材を育てることが大切」との思いから、その訓練を毎日の生活をともにする、 師匠・先輩・後輩・仲間の中で行っていきたいと考えています。 そして「葺師としての心」ができていけば、 瓦葺きの技はおのずと向上するものと思います。 塾生たちが自分自身の追いかけるものを見つける手伝いをする場所、それが『甍技塾』なのです。
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![]() 島根県邑智町浄土寺の現場で |
![]() 京都府大江町の鬼瓦公園へ研修 |
![]() 施工実習訓練 |