島根県の山陰地区でで作られている石州瓦の棟の端に使用する瓦です。
名称を「のりかけだいこ・のぼりだいこ」といいます。
冠瓦と鬼瓦が一体になっています。冠部分は、鳥衾の形状です。
山口県・島根県・広島県・鳥取県・岡山県に多く葺かれています。
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2025/05/13(火)カテゴリ:歴史のある瓦・鬼瓦の紹介しています
島根県の山陰地区でで作られている石州瓦の棟の端に使用する瓦です。
名称を「のりかけだいこ・のぼりだいこ」といいます。
冠瓦と鬼瓦が一体になっています。冠部分は、鳥衾の形状です。
山口県・島根県・広島県・鳥取県・岡山県に多く葺かれています。
2025/02/06(木)カテゴリ:歴史のある瓦・鬼瓦の紹介しています
琴高仙人(きんこううせんにん)と黄安仙人(こうあんせんにん)の鬼瓦
鯉に乗っているのが琴高仙人、亀に乗っているのが黄安仙人
琴高仙人は中国の周の時代の仙人で、仙術を得意としていて長寿の仙術を使って800年生きたといわれています。あるときに、弟子たちに龍の子をとらえてくると言って川の中に入り、約束をした日に大きな鯉に乗って現れました。鯉は黄河の竜門を登って龍になると伝えられています。この瓦は、川の中から鯉に乗って現れたところを描写しています。
黄安仙人は前漢・武帝の時代の仙人で、亀に乗る姿から「亀乗り仙人」とも呼ばれています。この乗っている亀は3尺の大きさで3000年に一度水面に顔を出すとされていて、黄安仙人はそれを5回見たと言われています。そうすると1万5千年生きていたことになり、そのことから黄安仙人は長寿の象徴となっています。
2025/01/25(土)カテゴリ:歴史のある瓦・鬼瓦の紹介しています
いろいろな龍の鬼瓦と飾り瓦です。
龍(りゅう)は、神話・伝説の中の生き物です。龍の鬼瓦は額飾りにではなく、龍そのものの姿で鬼瓦全体に描かれています。龍の鬼瓦は、巽(たつみ)の方角(南東・辰と巳の方角)の隅棟に取り付けられています。龍はその啼き声によって雷雲や嵐を呼び雨を降らすことから、干ばつの時の雨乞いと火災除けの意味が込められています。二条城の南の神泉苑で空海が祈りを捧げ善女竜王(清瀧権現)を呼び、雨を降らせたという逸話が有名です。
2025/01/22(水)カテゴリ:歴史のある瓦・鬼瓦の紹介しています
阿吽のある一対の鯱瓦です。「長崎市興福寺鐘鼓楼」
「阿(あ)」 口の開いている方 北東側 「阿」の鯱の下側の鬼面鬼瓦は「吽」です。
「吽(うん)」 口の閉じている方 南西側 「吽」の鯱の下側の鬼面鬼瓦は「阿」です。
2025/01/21(火)カテゴリ:歴史のある瓦・鬼瓦の紹介しています
縁起物の蓑亀(みのかめ)です。瓦屋根では全国でよく見かけます。
蓑亀は、甲羅に藻の付着した亀のことで、甲羅に藻がたくさん生えたり、藻が尻尾のようになっている亀は珍重されるため、藻が伸びている亀の姿は昔からよく描かれています。この蓑亀(みのかめ)が書物にあらあれたのは、五世紀の中国でのことです。日本には平安時代に、中国から伝わってきました。古くから様々な文学作品や芸術作品に記述があります。甲羅に藻が生えることにより、その藻が蓑を羽織ったように見えることからこの名称がつけられています。現実にはこのように見えるように亀を育てることは難しく、それゆえに長寿を象徴する縁起物として重宝されてきました。


