鬼門に置くもの 鬼門の方角を守る「猿」 嵐山のお土産
「猿」の置物
室内の玄関または北東側、壁面・塀庭の北東側に取り付けることができます。
昔から京都では、北東(うしとら)の方角は表鬼門として、その方向から邪気がやってくるとされていました。
京都御所は周囲を築地塀で囲まれていますが、北東の方角だけ隅欠き(すみかき)、または入隅(いりすみ)と言って築地塀をくぼませてあります。
京都御所築地塀 北東方角「猿ケ辻」
この隅欠き・入隅は昔からいろいろなところで行われていて、京町家の蔵の北東の角部分は角を立てずに丸く漆喰を塗ってあります。
京町家の蔵の北東角(鬼門方向) 京町家の蔵の北東以外の角
その他にも敷地や家屋・城郭・寺院などにも北東角の部分を引っ込めてあったり、屋根の角を縋る(すがる)にして凹ませていたりしています。
京都御所ではこの築地塀のへこませてある部分の屋根の軒裏に猿の木像を置いて、祭ってあります。
京都御所 北東の方角の猿が辻 築地塀の破風 猿が辻に祀られている「猿」(破風板の内側)
この木彫りの猿は烏帽子をかぶり、御幣を肩に担いで北東方向を向いています。猿は昔から、邪悪なものから京の都を守る神の遣いとされてきました。
京都御所の築地塀のくぼませてある北東側の箇所は、猿を祀ってある所以(ゆえん)で通称「猿ケ辻(さるがつじ)」と呼ばれています。
この京都御所の北東方向に少し行ったところ(京都御所の北東角より北へ200m)に、幸神社(さいのかみのやしろ)があります。
この幸神社の本殿の北東方向にも、猿の神像が祭られています。
幸い神社(さいのみやのやしろ)の「猿」 (本殿の北東側)
よく見ると京都御所のお猿さんとそっくりです。
邪悪なものが北東方向から京の都に入ってこないように、監視をしている守り神です。
京都御所と幸神社のお猿さんをそっくりまねて造られた陶板のお猿さんが2体、東京にあります。
1体は、東京都新宿区河田町の小笠原伯爵邸です。
小笠原伯爵邸 北東側外壁 北東外壁に飾られている「猿」
ここの猿は、建物外壁の北東側に北東を向けて飾られています。
小笠原伯爵邸は現在、おしゃれなスペイン料理のお店になっています。
もう1体は、東京都港区三田のオーストラリア大使館です。
ここの猿は、周囲の塀の北東角に北東側を向けて飾られています。
オーストラリア大使館 北東側の外塀 北東側外塀に飾られている「猿」
オーストラリア大使館の敷地は以前に、蜂須賀侯爵家のお屋敷が建っていました。
このお猿さんは、蜂須賀侯爵家のものだと思われます。
京都では昔から旧家の北東側に、瓦で猿を作り屋根や塀の上にあげています。
京都府舞鶴市の旧家の主屋の北東側下屋根の上 京都府城陽市の旧家の塀の北東側の上
これも、鬼門の方角を守るためのものです。
「猿」の置物
室内の玄関または北東側、庭の北東側、塀の上・屋根に取り付けることができます。
昔話の桃太郎の物語では、桃太郎が鬼退治に行くときに、猿と犬とキジを家来として連れて行きました。
鬼門(うしとら)の方角は、干支の反対方向の動物が守るとされています。桃太郎の物語では干支の表鬼門と反対方向の猿を先頭に、申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)が選ばれています。







